4日香港株=買い先行か、米金融引き締め減速の思惑で

 4日の香港市場は買いが先行か。今後の米景気が後退局面に入り、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めにブレーキをかけるとの見方から投資家が運用リスクを取ると予想する。また、年末年始に官民が発表した12月の中国購買担当者景気指数(PMI)がさえない結果だったことで、中国政府が経済対策を拡大するとの期待が続くだろう。

 ただ、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。ハンセン指数は前日に終値ベースで心理的節目の20000ポイントを回復し、8月26日以来およそ4カ月半ぶり高値圏で引けただけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。12月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を前に、内容を見極めたいとして積極的な買いを見送る気分が広がりそうだ。

 3日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって続落。電気自動車(EV)のテスラとスマートフォンのアップルが大幅に下落したことをきっかけに利上げ長期化による景気後退(リセッション)懸念が強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が香港の終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、不動産株の中国海外発展(00688)、EVメーカーのBYD(01211)が下回って終えた。
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