19日香港株=軟調か、米景気後退への懸念が重荷

 19日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ軟調か。米景気後退(リセッション)への懸念が重荷になりそうだ。前日に発表された12月の米卸売物価指数(PPI)が前月比0.5%低下し、市場予想(0.1%低下)を下回ったほか、12月の小売売上高も前月比1.1%減と予想の0.8%減を上回る悪化となった。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融締めが米景気の一層の悪化を招くとの見方が強まるなか、メスター米クリーブランド連銀総裁やブラード米セントルイス連銀総裁が利上げ継続の必要性を強調したことも嫌気されそうだ。

 香港市場は約半年ぶり高値圏で推移しているだけに、来週の春節(旧正月)連休を前に、利益確定売りや持ち高調整の売りも出やすいだろう。18日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)やJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約150ポイント下回って寄り付くことになる。

 18日のNY市場でダウ平均は613米ドル安と続落。インフレ鈍化を好感して買いが選好したものの、次第に米景気減速を警戒した売りが優勢となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は8営業日ぶりに反落した。
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