株式明日の戦略-27500円近辺で一進一退、あすも動きづらい地合いが続くか

 20日の日経平均は小幅反発。終値は18円高の27531円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1310/値下がり467。三菱UFJや三井住友など銀行株が強い上昇。主力どころでは日本製鉄、レーザーテック、NTTなどの動きが良かった。「Paravi(パラビ)」との合併が好感されたUSENNEXTが大幅上昇。子育て政策への期待からポピンズ、SERIO、AIAIグループなどが人気化した。先週派手に下げたEDPに押し目買いが入って7%高。リリースのあったセキュアやヘッドウォータースがストップ高まで買い進まれた。

 一方、キーエンスや東京エレクトロンなどグロース色の強い値がさ株が軟調。村田製作所、日本電産、TDKなどハイテク株の多くが売りに押された。市況関連も弱く、川崎汽船など海運大手3社がそろって下落。大阪チタニウム、東邦チタニウムのチタン2社が大幅安となった。減益見通しを発表したアップルインターナショナルや新株予約権の発行が嫌気されたメディネットが急落。先週決算を材料に値を飛ばしたトレジャーファクトリーが13.8%安と一転して大きく値を崩した。

 日経平均は小幅反発。高値引けで値上がり銘柄も多かったが、場中は開店休業のような時間帯が長かった。今晩の米国は休場のため、あすは新たな手掛かりに乏しい。小動きが予想される日の振れ幅が大きくなることも時にはあるが、米国株の方も足元で強弱感が交錯しているような状況。
 
 あすもきょうと似たような地合いとなる可能性が高い。今はハイテク株が弱く、日経平均にはその影響が出やすいことから、TOPIXの方が日本株の実体をより映しているとみた方が良い。チャートを見るとTOPIXはもみ合いながらもじり高となっている。ここで崩れることなく2000pを通過点とすることができるかや、昨年11月24日につけた2023.39pを超えられるかといった点が注目される。
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