3日香港株=買い先行か、米利上げ早期打ち止め期待が支え

 週明け3日の香港市場は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行か。米連邦準備理事会(FRB)が重視する米物価指標が鈍化したことで早期の利上げ打ち止め期待が高まり、投資家のリスク選好姿勢が強まると予想する。ただ、前週のハンセン指数は連日で7日以来の高値を更新しただけに、上値では利益確定売りが出やすい。3月31日のNY債券市場で米長期金利が上昇したこともあって、足元で買われてきたネット株が下落すれば相場の重荷になり得る。

 英IHSマークイットがきょう午前に発表する2023年3月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が注目材料。前週末に中国国家統計局が発表した製造業PMIに続いて市場予想から上振れすれば、中国景気の先行き不透明感が薄らぎ、買い安心感につながるだろう。

 3月31日のNY株式相場は、ダウ平均とナスダック総合がともに3日続伸。寄り前に発表された米2月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前月比0.3%上昇と1月分改定値の0.5%上昇から伸びが鈍化し、市場予想の0.4%上昇も下回った。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)やアジア保険会社のAIAグループ(01299)が下回って引けた。
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