欧州マーケットダイジェスト・4日 株まちまち・ドル安
(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=131.74円(4日15時時点比▲1.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.23円(▲0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0948ドル(△0.0063ドル)
FTSE100種総合株価指数:7634.52(前営業日比▲38.48)
ドイツ株式指数(DAX):15603.47(△22.55)
10年物英国債利回り:3.434%(△0.004%)
10年物独国債利回り:2.249%(▲0.006%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月独貿易収支 160億ユーロの黒字 160億ユーロの黒字・改
2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲0.5% ▲2.8%
前年比 13.2% 15.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の指標である米10年債利回りが3.48%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。20時30分前に一時133.17円と日通し高値を更新した。
ただ、米労働省が発表した2月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が993.1万件と予想の1040.0万件を下回り、2021年5月以来の1000万件割れとなったことが分かると、米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢となった。アジア時間の安値132.17円を下抜けて一時131.52円まで値を下げた。米10年債利回りは一時3.3331%前後と約1週間ぶりの低水準を付けた。
・ユーロドルは底堅い。米求人件数が予想を下回ると、米労働市場がひっ迫しているとの懸念が後退し、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止観測が高まった。全般ドル売りが優勢となった流れに沿って、一時1.0973ドルと2月2日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.46と2月2日以来の安値を更新した。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、5月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きを予想する確率が60%近辺まで上昇した。前日は43%近辺だった。0.25%の利上げを予想する確率は40%近辺まで低下した。
・ポンドドルは24時前に一時1.2525ドルと昨年6月9日以来約10カ月ぶりの高値を付けた。米労働需給の緩和観測から米長期金利が急低下するとポンド買い・ドル売りが先行。ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストが「インフレは受け入れがたいほど高い」「インフレ抑制に十分な利上げを実施したか、まだ確信できない」と述べ、インフレ警戒の姿勢を強調したこともポンド買いを誘った。
・ユーロ円は失速。日本時間夕刻に一時145.43円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は次第に上値が重くなった。ドル円の下落につれた売りが出て一時143.96円と日通し安値を更新した。ダウ平均が一時320ドル超下落したことも相場の重し。
・ロンドン株式相場は7日ぶりに反落。前日までに6日続伸した反動で利食い売りなどが出た。イースター休暇を週末に控える中、ポジション調整目的の売りも出やすかった。前日に買われたBPやシェルなどエネルギー株が売られたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に売りが出た。HSBCやバークレイズなど金融株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は小反発。前日のNYダウの上昇が投資家心理を支えた半面、本日の米国株の下落が相場の重しとなり、上値も限定的だった。個別ではメルク(2.45%高)やヘンケル(1.71%高)、ドイツ証券取引所(1.56%高)などの上昇が目立った。半面、RWE(1.38%安)やドイツ銀行(1.29%安)などが売られた。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=131.74円(4日15時時点比▲1.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.23円(▲0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0948ドル(△0.0063ドル)
FTSE100種総合株価指数:7634.52(前営業日比▲38.48)
ドイツ株式指数(DAX):15603.47(△22.55)
10年物英国債利回り:3.434%(△0.004%)
10年物独国債利回り:2.249%(▲0.006%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月独貿易収支 160億ユーロの黒字 160億ユーロの黒字・改
2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲0.5% ▲2.8%
前年比 13.2% 15.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の指標である米10年債利回りが3.48%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。20時30分前に一時133.17円と日通し高値を更新した。
ただ、米労働省が発表した2月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が993.1万件と予想の1040.0万件を下回り、2021年5月以来の1000万件割れとなったことが分かると、米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢となった。アジア時間の安値132.17円を下抜けて一時131.52円まで値を下げた。米10年債利回りは一時3.3331%前後と約1週間ぶりの低水準を付けた。
・ユーロドルは底堅い。米求人件数が予想を下回ると、米労働市場がひっ迫しているとの懸念が後退し、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止観測が高まった。全般ドル売りが優勢となった流れに沿って、一時1.0973ドルと2月2日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.46と2月2日以来の安値を更新した。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、5月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きを予想する確率が60%近辺まで上昇した。前日は43%近辺だった。0.25%の利上げを予想する確率は40%近辺まで低下した。
・ポンドドルは24時前に一時1.2525ドルと昨年6月9日以来約10カ月ぶりの高値を付けた。米労働需給の緩和観測から米長期金利が急低下するとポンド買い・ドル売りが先行。ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストが「インフレは受け入れがたいほど高い」「インフレ抑制に十分な利上げを実施したか、まだ確信できない」と述べ、インフレ警戒の姿勢を強調したこともポンド買いを誘った。
・ユーロ円は失速。日本時間夕刻に一時145.43円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は次第に上値が重くなった。ドル円の下落につれた売りが出て一時143.96円と日通し安値を更新した。ダウ平均が一時320ドル超下落したことも相場の重し。
・ロンドン株式相場は7日ぶりに反落。前日までに6日続伸した反動で利食い売りなどが出た。イースター休暇を週末に控える中、ポジション調整目的の売りも出やすかった。前日に買われたBPやシェルなどエネルギー株が売られたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に売りが出た。HSBCやバークレイズなど金融株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は小反発。前日のNYダウの上昇が投資家心理を支えた半面、本日の米国株の下落が相場の重しとなり、上値も限定的だった。個別ではメルク(2.45%高)やヘンケル(1.71%高)、ドイツ証券取引所(1.56%高)などの上昇が目立った。半面、RWE(1.38%安)やドイツ銀行(1.29%安)などが売られた。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)