欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、下げ渋り

 10日の欧州外国為替市場でドル円は下げ渋り。20時時点では132.30円と17時時点(132.06円)と比べて24銭程度のドル高水準だった。17時過ぎに132.00円付近まで下押ししたものの、その後は植田日銀総裁の就任会見を控えて徐々に下値を切り上げた。日銀総裁が「現行のYCC継続が適当」と述べると132.39円付近まで反発する場面も見られた。
 日銀総裁はそのほかに、マイナス金利政策についても継続する姿勢を示した一方で、「現在の金融緩和は非常に強力なのは間違いない」「総合的に判断し、点検や検証はあってもいい。政策委員と議論して決めていきたい」とも述べた。

 ユーロ円も下げ渋り。20時時点では144.29円と17時時点(144.16円)と比べて13銭程度のユーロ高水準だった。144.07円付近を底に一時144.41円近辺まで持ち直す場面もあるなど、総じてドル円につれた動きとなった。

 ユーロドルは20時時点では1.0906ドルと17時時点(1.0916ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。円相場となったため、1.09ドル台前半で小動き。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:131.83円 - 132.80円
ユーロドル:1.0891ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:143.81円‐144.69円

(越後)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。