欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、大幅に買い戻し

 10日の欧州外国為替市場でドル円は大幅に買い戻し。22時時点では133.32円と20時時点(132.30円)と比べて1円2銭程度のドル高水準だった。植田日銀総裁の就任会見を受けて、早期の政策変更期待が後退し買いが優勢に。先週末の米雇用統計の結果を受けて5月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利上げ期待が再び高まっていることで「日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが出た」との声も聞かれるなか、米2年債利回りが上昇に転じたことも追い風に一時133.36円と3日以来の高値まで買い上げられた。

 ユーロドルは弱含み。22時時点では1.0848ドルと20時時点(1.0906ドル)と比べて0.0058ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円の買い戻しをきっかけに全般ドル高が加速すると一時1.0847ドルまで下落した。また、ポンドドルは1.2350ドル、豪ドル米ドルは0.6622米ドルまで値を下げた。
 なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.57と3日以来の高値を付けた。

 ユーロ円は22時時点では144.63円と20時時点(144.29円)と比べて34銭程度のユーロ高水準だった。日銀総裁の会見を無難に通過したことで一時144.81円まで上昇する場面があった。ただ、ユーロドルが下落したため、一巡後はやや上値が重くなった。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:131.83円 - 133.36円
ユーロドル:1.0847ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:143.81円‐144.81円

(越後)
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