NY為替見通し=米経済指標を注視、強弱の反応交錯しそう

 NYタイムは、昨日弱い3月米卸売物価指数(PPI)を受けて調整安となったドル円が、減少が続きそうな米3月小売売上高など米経済指標を受けて重い動きが続くか、持ち直すことができるかを見極めることになる。

 小売売上高は弱い結果が米金利を押し下げるだけでなく、米株の重しになることもあるため注意したい。金利が低下するなかで株価もさえない動きとなれば、ドル円にはかなりネガティブな影響を与える。

 米景気の先行指標とされる鉱工業生産の3月分も発表予定。先々の景気・米金融政策への影響を推し量る材料として注目となる。

 23時発表の4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値は、ヘッドラインの強弱を見定めつつ、同時に発表となるインフレ期待の調査内容にも金利や株価が反応することも多いため注意したい。インフレ期待の高まりによる米金利上昇はドル相場の下支えとなりそうな一方、株価の圧迫要因となる。期待の弱りも含め、ドル円にとってどのような影響がより強く出るか、市場の流れをうまく読み取る必要がある。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、日足一目均衡表・基準線133.32円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、7日安値131.53円。

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。