東京外国為替市場概況・17時 ユーロドル、軟調

 11日午後の東京外国為替市場でユーロドルは軟調。17時時点では1.0930ドルと15時時点(1.0978ドル)と比べて0.0048ドル程度のユーロ安水準だった。欧州勢が参入するにつれて売りが強まった。昨日安値1.0942ドルを下抜けると、17時過ぎには1.0918ドルまで下落幅を広げた。昨日の材料(米インフレ鈍化、一方でユーロ圏の金融引き締め長期化観測)でも上がり切らなかったため、ロングの諦め売りも出ていたか。
 ポンドドルも売り優勢となり、1.26ドルを割り込んで1.2565ドルまで下値を広げた。英中銀の政策金利発表をロンドン昼に控え、持ち高調整も出ていたようだ。

 ドル円は強含み。17時時点では134.55円と15時時点(134.29円)と比べて26銭程度のドル高水準だった。ドル買いが対欧州通貨やオセアニア通貨で強まった影響を受けた。時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小したことも支えに、17時過ぎには134.66円まで反発した。

 ユーロ円は下値を広げる。17時時点では147.07円と15時時点(147.42円)と比べて35銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下落とともに急ピッチで値を下げ、147円を割り込むと146.80円まで日通し安値を更新した。ただ一巡後は全般買い優勢の欧州株を眺め、147円台を回復。ドル円にもつれて、147.21円前後まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.89円 - 134.66円
ユーロドル:1.0918ドル - 1.0998ドル
ユーロ円:146.80円 - 147.60円


(小針)
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