ロンドン為替見通し=ユーロドル、トランプ関税に振り回される展開が続く見通し
本日のロンドン為替市場では、ユーロ圏で主だった経済指標の発表が予定されていないこともあり、引き続きトランプ関税を意識した動きが見込まれる。前週末は米中貿易摩擦の緩和期待が高まると共にリスク回避ムードが和らいだことから、ドル買いが進んでユーロドルの上値を抑えた。
注意すべきは、期待が先行している点である。25日に中国外務省報道官が「中国と米国は関税に関する協議や交渉を行っていない」としたほか、トランプ米大統領からは「対中関税は何らかの譲歩がない限り引き下げない」「再度、関税を一時停止することはないだろう」などの発言が伝わっている。この日の市場の反応は限定的であったとはいえ、今後材料視されることがあればドル主導でユーロドル相場に影響が波及しそうだ。引き続き、関連報道には注意したい。
テクニカル面では、ユーロドルは23日に日足・一目均衡表の転換線を下抜けた後は1.13ドル台でのもみ合いとなっている。目先は1.13ドルを上下どちらにブレイクするか、レンジ内で方向感を模索する動きも想定される。
要人発言については、NY序盤になるが、共に中立派とされるレーン・フィンランド中銀総裁やデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁の発言機会が予定されている。市場ではECBが年内に2-3回の利下げをすると見られており、今後の金融政策に関する発言があれば確認しておきたい。ただ、30日に1-3月期国内総生産(GDP)・速報値、5月2日に4月消費者物価指数(HICP)速報値の発表を控えていることもあり、材料視されにくいかもしれない。
想定レンジ上限
・ユーロドル:日足・一目均衡表の転換線1.1427ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:15日安値1.1264ドル。
(川畑)
注意すべきは、期待が先行している点である。25日に中国外務省報道官が「中国と米国は関税に関する協議や交渉を行っていない」としたほか、トランプ米大統領からは「対中関税は何らかの譲歩がない限り引き下げない」「再度、関税を一時停止することはないだろう」などの発言が伝わっている。この日の市場の反応は限定的であったとはいえ、今後材料視されることがあればドル主導でユーロドル相場に影響が波及しそうだ。引き続き、関連報道には注意したい。
テクニカル面では、ユーロドルは23日に日足・一目均衡表の転換線を下抜けた後は1.13ドル台でのもみ合いとなっている。目先は1.13ドルを上下どちらにブレイクするか、レンジ内で方向感を模索する動きも想定される。
要人発言については、NY序盤になるが、共に中立派とされるレーン・フィンランド中銀総裁やデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁の発言機会が予定されている。市場ではECBが年内に2-3回の利下げをすると見られており、今後の金融政策に関する発言があれば確認しておきたい。ただ、30日に1-3月期国内総生産(GDP)・速報値、5月2日に4月消費者物価指数(HICP)速報値の発表を控えていることもあり、材料視されにくいかもしれない。
想定レンジ上限
・ユーロドル:日足・一目均衡表の転換線1.1427ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:15日安値1.1264ドル。
(川畑)