17日香港株=上値重いか、米国の利上げ長期化を懸念 様子見ムードも

 週明け17日の香港市場は、上値の重い展開か。14日のNY株式相場は主要3指数がそろって反落。予想を上回る決算を発表した大手金融機関が軒並み高となったが、米3月小売売上高が予想以上に減少し景気悪化懸念が強まった。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が長期にわたる金融引き締めが必要だと発言したことや、米ミシガン大学が発表した4月の1年先期待インフレ率速報値が予想を上回ったことも利上げの長期化懸念を強めた。

 また、中国では18日に国内総生産(GDP)や小売売上高、鉱工業生産など主要経済指標が発表される予定で、内容を見極めようと様子見ムードが広がる可能性もある。

 14日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)が香港終値を上回って引けた半面、テンセント(00700)やアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)などが下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前週末終値を100ポイント超下回って寄り付くことになる。
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